自分の目指すチームに近づいておらず、
部下の理解不足や関係性の悪化に
悩んでいます・・・
相談者Aさん 40歳 男性会社員
Q、自分の目指しているチーム作りが
うまく進まず、焦りを感じています。
課長職になり1年近く立ちます。
「自ら考え行動するチーム」
を標榜し、可能な限り任せる
マネジメントを心掛けています。
「見守り認め、育てる」という
姿勢でいたいので、口うるさく
アドバイスするような事は避けて来ました。
いつか気付いてくれるものと信じて
自分の背中を見せながら
見守ってきましたが、結果は出ていません。
それどころか部下との距離はますます
開いてしまっているように感じられます。
信頼があだになっているように思いますが、
どうすればよかったのでしょうか?
。。。
”語り続けること”がまずは大切です
こんにちは、禅メソッドマスターの木村卓道です。
Aさんは、これまでの会社人生の中で、
様々な上司の元で様々なチームを
経験されてきたと思います。
そしてその中でたどり着いたチームの在り方が
「それぞれが自立した、自分で考え行動する」
チームなのですね。
『一人一人が自分たちのやるべき事や、
やれる事を理解・整理し、
必要な事を行い、助け合い、結果を出す』
こんな感じでしょうか?
私も共に働く仲間と是非そのようなチームで
働けたらいいな、と思います。
実現している状態を想像すると、
それだけでワクワクしてきますね!
。。。
しかし
”素敵な思いはあれど
素敵なチームは一人では作れない”
のも事実ですよね。
そんな時に大事なのは、
ご自身のイメージをメンバーの皆さんと
何度も共有する事かと思います。
。。。
『ゴールイメージを語り続けましょう』
様々な価値観を有する複数のメンバーを纏めて行く為には
”目指すゴールを共有して行く事”
が求められますよね?
ところがメンバーの皆さんのアンテナは
等しい高さではありませんので、
一度語っただけでは、等しく届いているとは限りません。
その為には
『語り続けること』
がまずは求められます。
様々な
・価値観
・スキルレベル
・モチベーションファクター
をもつメンバーを同じゴールへ導くには
「課長の目指すチーム作り」
をメンバーが同じレベルで語れるまで
”伝え続けること”
と
”伝える工夫”
が必要です。
。。。
『伝えつつ、皆で考える』
リーダーの在り方には
・専制型(ティーチング主体)
・民主型(ティーチングとコーチングの並行型)
・放任型(コーチング主体)
の3種があるとされています。
優秀なリーダーはメンバーのレベルに応じて
それらを使い分けています。
そしてAさんのチームは
Aさんという新たなリーダーを迎え
「お手並み拝見」
のような感じで様子見状態
だったのではないでしょうか?
もし、そうであればまずは、
・自らの考えを伝える
・皆の理解度を計りながらメンバーの想いや
考えを引き出して取り入れていく
こんなステップを踏んでゆく
「民主型」
が状況としては
望ましいのかもしれません。
。。。
このように考えていくと、
Aさんの最初の1年間はもしかすると
「ゴールを体現しようと急ぎ過ぎていた」
のかもしれません。
まずはゴールイメージを体現し、
皆にそれに慣れていってもらう。
まずは焦らず、順を追うようにしてみられませんか?
禅語にはこのような言葉があります。
『且緩々 (しゃかんかん)』
「落ち着きなさい。慌てず、焦らず、ゆっくりと」
こんな意味が込められています。
少しでも早く悟りたくて、
お師匠様に矢継ぎ早に質問をする
お坊さんがいたそうです。
お師匠様はまずは一言、
「且緩々」
と弟子をたしなめたのだとか。
少しでも早く良い結果をだそう、
物事を早く片付けてしまおうと、
つい気持ちが先走って空回りして
しまうことがありますよね。
慌てふためく自分に気がついたら
「且緩々」
と心の中で呟いてみてください。
禅メソッドマスター
木村卓道