変えていく事を求められても・・・
相談者Eさん 41歳 男性会社員
Q、飲食業で店舗の責任者をしています。
異動も経験はしたが、
基本的に今の店舗での経験が長く
ほぼ同じメンバーで働いています。
皆がそれぞれ慣れているので、
何も言わなくても、仕事はスムースに
進んでゆきます。
会社からは
競合に負けないように
さらなる変革を求められているが、
日々の仕事は滞りなく行えている。
特に運営で困っているわけでもないし、
変えろと言われても
何を変えないといけないのか?
そもそも変えないといけないのか?
どうしたらよいのか?
困惑しています・・・。
・・・
こんにちは。
禅メソッドマスターの木村卓道です。
同じ店舗での勤務が長く、
メンバーとの関係性も良好で運営出来ていると
きっと安心感はとても高いですね。
お客様ともお顔見知りも多く、
きっと内にも外にも
阿吽の呼吸で良いお店が
作れているのだと思います。
そんな中で、
「何かを変える」
となると
”前の方が良かった”
”やり方に慣れない”
など、
お客様からも
スタッフからも
不協和音が聞こえてきそうな
恐れも感じますね。
では、会社は何故
変革を求めて来ているのでしょうか?
頂いた情報だけでは
なかなか見えてこないものもありますが
少なくとも…。
「今のままではいけない」
という認識はあるのでしょうね?
さて、どうしましょうか?
。。。
スタッフとは話されましたか?
お客様のニーズは拾ってみましたか?
Eさんが「良し」と思っている
お店の現状の中で、
関わってくれている人たちは
どのように感じているのでしょうね?
きっと
日々のお仕事の中での細かい対処は
出来ておられるのだと思います。
だからこそ、お客様というファンも
付いているのでしょうからね。
しかし、目まぐるしく変化していく
世の中で、今までそれで良かったものが
明日も良いとは限らないかもしれません。
まずは
「色んな視界で観てみる」
ことから始めませんか?
『視界』とは
どこから見るか?「視座」
どこを見るか?「視点」
どの程度見るか?「視野」
の3つの方向があります。
。。。
禅語にこのような言葉があります。
『古松談般若、幽鳥弄真如
【古松(こしょう)般若(はんにゃ)を談じ、幽鳥(ゆうちょう)真如(しんにょ)を弄す】』
この言葉は、
「松が風に吹かれて
ザワザワいっていても、
それが般若心経を
唱えていると受け取れることもある。
あれはお釈迦さまのご説法だと
聞こえてくる。
鳥がチュンチュン鳴いていても、
それも観世音菩薩のおさとしの声であると
受け取ることもできる。」
こんな意味合いです。
ものの見方一つで
どのようにも取れるのが
世の常ですよね。
先にも書きましたように
「誰の立場から
何をどのような広さで
見渡すのか?」
これでものの見え方は変わってきます。
一度じっくり
様々な立場の皆さんと意見交換を
されてみることをお勧めします。
『会社の求める変革の必要性のヒント』
が何か見つかってくると思います。
禅メソッドマスター
木村卓道