「禅語ブログ『日々是好日』」vol.22「主人公」

6月 29日, 2020 更新 アーカイブ, 禅語ブログ

将来が決まらない中で

今後の進路をどうすればいいのか・・・

 

相談者 22歳 男性 大学4回生

 

Q、大学に入学してもう3年を超えて
学生生活も残り1年になりました。

 

充実した学生を送ってはこれたのですが、
勉強の方ができておらず必要単位も
多く残っています。

 

必須の授業にも出ている状態で、
就職
活動の方も思うように進みません。

 

卒業と就職どちらもできないかもしれない中で、
どちらに対しても半分あきらめの気持ちも。

 

そんなことでいいのかと不安になります。

 

これまで挫折らしいこともなくここまできて
周りが進路を決めて行く中で焦っています。

 

どのように考えて行動していけばいいでしょうか?
何かアドバイスお願いします。

 

。。。

 

『本当の自分を生きませんか?』

 

こんにちは、禅メソッドマスターの松本です。

 

周りの友達が進路を決めていく中で、一人だけ
取り残されているような気分になっている、、、
そんな感じでしょうか。

 

すべての人が同じ道を通るわけではないですが、

 

「社会のレールから外れて
しまって大丈夫なのか・・・」

 

将来が見えない中で気持ちが押しつぶされそう
になるのもわかります。

 

『このままで将来大丈夫なのか・・・』

 

そんなお悩みをされているのでしょう。

 

これまで順調に生きてきた方ほど
こんなお悩みをされるかもしれません。

 

しかし、一つの結果や選択で

 

「人生そのものが失敗」

 

になるのでしょうか。

 

自分の行動の結果ですが

 

『自分が選んだことに時間を使ってきたこと』

 

それは他の人にはない

 

『あなただけ』

 

のものです。

 

『自分の人生は自分の選択で
つくられる』

 

あなたが決断をしてきたことに
自信を持ってはいかがでしょう?

 

どんな選択をしてきたとしても、
あなたはあなたです。

 

他人があなたの人生をつくることは
できません。

 

そんな風に

 

「どんな環境の中でも”本来の自分”を発揮し
主体的に自由自在に生きる事ができる。」

 

ということを説いた禅語が

 

【主人公】(しゅじんこう)

 

です。

 

禅語でいう「主人公」は物語の主役という意味ではなく、

 

「本来の自己」

 

のことをさします。

 

私も若いころ同じような壁にぶつかった
ことがあります。

 

努力をあまりしなくても勉強
では結果が出ていました。

 

しかし、そんなことは長く続かず、
社会に出ると通用しなくなりました。

 

大学を卒業した後、挫折をし、
今しかできないことはないかと考えて
海外に行くことを決めました。

 

不安はあったものの、いざ自分で
オーストラリアに行くことを決める
と、後は自然と動いていました。

 

バイクで一周すること以外は何も決めず
飛び込んでゆきました。

 

異国の地で右も左もわからず、
本で得た情報だけで走りだすと、
必要な情報は
自然に入ってきました。
転倒して骨折したり、痛い思いをしたことも
ありました。

 

それでも自分の判断で決めてやり遂げたことは
大きな『勇気』となりました。

 

これまで親に言われたり、先生に言われた
事を鵜呑みに生きてきたところがありました。

 

自分で決断をして来ませんでした。

 

決められた大きなレールの上の中で選択を
していくものだと思っていました。

 

オーストラリアでの経験で初めて

 

『自分の人生は自分で
決めて行かなければならない』

 

ことに気づきました。

 

この時の事が今の自分にとても大きな
影響を与えています。

 

『自分の事は自分で決める』

 

【主人公】

 

大学生活を終え、自分の足で
進んでいく人生が始まります。

 

もちろん、他人の意見は貴重だし耳を傾ける
べきものもたくさんあります。

 

しかし、最後に決めるのは自分自身。

 

あなたは他の人の人生を生きれません。

 

一度きりの人生。

 

自分が本当に望む人生を生きた方が
いいと思いませんか?

 

「私の人生は自分の毎日の決断で
つくり出されている」

 

そんな風に考えながら、より良い人生を
つくっていくと、本当の自分が目覚めて
ゆきます。

 

禅メソッドマスター

松本悦典