自分のこだわりがあるが、
部下が疲弊している
どのようにしたら良いのか・・・
相談者 48歳 会社員 男性
Q:
営業部門の部長をしています。
営業は結果がすべてです。
結果を出すには、
行動あるのみです。
先輩からもそう叩き込まれ、
自分は常に全力を
出し続けることで
結果を出してきました。
しかし、
最近の若者は、
メンタルが弱いのか
根性が足りません。
すぐに音を上げて
やめてしまったり、
休んでしまったりします。
時代も変わり、
自分のマネジメントスタイルも
変えなければいけない、
とは思うのですが、
なかなか変えることができません。
部下たちが疲弊しているのも
目に見えてわかります。
このままだと、
いずれつぶれてしまうと思います。
どうしたら良いでしょうか?
何かアドバイスをお願いします。
。。。
「変えるものと変えないもの」
禅メソッドマスターの
幸知 輝(僧名:幸覚)です。
これまで
全力で仕事に取り組んで
たくさんの成果をあげて
こられたんですね。
だからこそ、
自分のスタイルをなかなか
曲げることができない。
よくあるご相談です。
これまでの経験から
身につけてきた
自分なりのやり方。
そう簡単には
変えられませんよね。
だって、自分が信じていることですから。
”信念”ですよね。
。。。
僕も以前はたくさん抱えていましたし、
今もまだまだあります。
ちょっと古いですが、
こんなキャッチフレーズがありました。
「24時間、戦えますか!」
TVをつけるたびに流れていたので、
今でも頭にこびりついています。
「寝る間も惜しんで
働かないと生き残れない!」
そんなメッセージに聞こえます。
(真意は違うようですが…)
僕もどちらかというと、
「24時間戦えます派」でした(笑)
でも、
今の時代、どうでしょう?
24時間働けなんて言ったら、
労基法違反で労基署へタレこまれて
しまいます。
そもそもブラック企業として、
新卒も相手にしてくれず、
採用も難しくなるでしょう。
でも、
「働かないと生き残れない!」
というのは
時代が変わっても、
変わらない“真理”です。
『働き方』
が変わるだけです。
つまり、
信念の中には、
『変わるもの』
と、
『変わらないもの』
がある、ということです。
その違いを見極めることが
ポイントになります。
「結果を出すには
行動あるのみ」
これは時代が変わっても
変わらない
絶対真理ですよね。
ただ行動の中身は、
時代に応じて変化します。
通信手段が発達していなかった
昭和の時代においては、
訪問しなければ
行動にならなかったでしょう。
通信手段が発達した
現代においては、
物理的に動かなくても、
メールを発信する、などが
行動ということになります。
更にもっと発達すると、
念を送ることが
行動になる時代が
来るかもしれません。
。。。
仏陀(お釈迦様)は、
仏の教え「法」を
後世に伝え残すために、
サンガ(修行僧の集団)という
組織を残しました。
そのサンガを
維持するために
設けたのが「律」です。
組織運営のためのルールです。
「法」は真理だから、
変えようがないが、
「律」は真理ではないから、
時代に応じて変えて良し。
というのが仏陀の教えです。
そんな仏陀が
最期に残した言葉がこれです。
「自灯明 法灯明」
(じとうみょう ほうとうみょう)
「自分」を頼りにして生きよ!
「法」(仏陀の教え=自然の真理)を
頼りに生きよ!
という意味です。
自らを信じることは大事ですが、
それが自然の摂理に応じて
いることも大事です。
自分が大切にしている信念を
自然の真理に照らし、
【何を変え、何を変えないか?】
今一度、
自分に問いかけてみましょう!
それでは、また。
禅メソッドマスター
幸知 輝(僧名:幸覚)