2代目経営者として自信を持つには
どのようにしていけばいいのか・・・
相談者 40歳 男性 2代目会社経営者
Q、異業界から転職して今の会社に
入社してから約10年になります。
最初から後継者として入社し、
社内でもそのように見られていました。
そんな中、5年ほど現場での経験も積み
管理業務も5年経験しました。
そんな中での社長交代でした。
特別に何か勉強したわけでもありません。
なんとなく毎日を過ごしていて
父親のように会社を経営していけるのか。
そう考えると不安になる事もあります。
人付き合いも得意ではなく、社内にいることの
ほうが多いです。
どのように考えて行動していけばいいでしょうか?
何かアドバイスお願いします。
。。。
『他人は他人、自分は自分と
考えてみませんか』
こんにちは、禅メソッドマスターの松本です。
父親が偉大であればあるほど、プレッシャー
を感じてしまうのは当然のことだと思います。
会社を継ぐということは、従業員さんもいる
ということだと思いますので、自分一人だけ
の事ではなくなりますよね。
気持ちが押しつぶされそうになったりするのも
わかります。
これから先、
『こんな自分が人を引っ張っていけるのか?』
『お客様もスタッフも取引先様にも
喜んでもらえる経営ができるのか?』
そんなことで悩んでいるのではないでしょうか?
確かに、周りの人が出来ていて自分のことを
下に感じてしまうかもしれません。
しかし、他の人も案外あなたのことをそのように
見ている人がいるかもしれません。
自分以外のことはよく見えますし、自分のこと
はよく見えなかったりします。
能力や実績で比べると劣ることは当然ありますが、
逆に優れているところもあるはずです。
そんな優劣より、自分にしかできないことあなた
でなければできないことがあるはずです。
『あなたの変わりはいないのです』
経営者としての道を選ばれるだけでも
凄いことです。
そのような決断をできたということに
自信を持たれてはいかがでしょうか?
期待に応えなければならない、応えたい。
そんな想いもあるとは思います。それが
重荷になる事もあります。
しかし、
「あなたができる会社経営はあなたしか
できないのです。」
積極的なのもいいし、消極的なのもいい
自分らしいリーダーシップを持てば
いいんです。
そんな風に
「すべての人はそれぞれの本分をもっている」
ということを説いた禅語が
【山は是山、水は是水】
です。
「山は水にはなれないし、逆も同じ。
他人にはなれない。」
という教えです。
私も10年前に会社を父親から継ぎました。
既定路線だったとはいえ、責任の重さに
つぶされそうな気持ちでした。
そんな状態で自分なりに仕事をして、
経営をしようと頑張っていました。
経営者ごっこだったのかもしれません。
本を読んだり、経営者の話を聞きに行って
自分も同じようにやってみたいと思い
いろいろと試してみました。
しかし、そこには自分の軸がなかった
んです。凄いと思う人がやっているんだから
正解なのではと思っていたんです。
社長就任から数年たって、本当に自分が
やりたい経営とは何なのか考えてみる
機会がありました。
自分の内面に向き合う時間でした。
他人軸から自分軸に考えを移すと、自分の
考えや価値観というものが、しっかりと
あるんだということに気づきました。
そこから他の人の評価や期待に応えなければ
ならないというプレッシャーからは
少しずつ解放されていきました。
自分は自分らしくあればいいんだと。
【山は是山、水は是水】
これからの経営者人生では様々な
事が起きます。
その時に周りに答えを求めるのではなくて
自分がどうしたいのか、何を大切にして
いるのかを判断基準にしましょう。
あなたは先代や他の人にはできないことが
できます。
他の人はあなたにはできないことが
できます。
自分らしい経営者像を求めて
日々努力すればいいのではないでしょうか。
「自然体で自分にできることを
精いっぱいやる」
そんな日々の繰り返しが成長と充実感に
つながっていきます。
禅メソッドマスター 松本悦典