早く一人前の仕事をして
認められたいけれど・・・
相談者Bさん 23歳 男性会社員
Q、叱られる事がまだまだ多く、
なかなか認めてもらえません。
学生時代は集団のリーダーとして
様々な責任ある役割を担ってきました。
ところが社会人になって10か月
なかなか一人前として
認めてもらえず、先輩のお手伝いばかりです。
一刻も早く周囲の役に立つ
一人前の仕事をしたいのです。
どうすれば任せてもらえるように
なるのでしょうか?
・・・
こんにちは、禅メソッドマスターの木村卓道です。
社会人になって10か月
もうすぐ後輩も入ってくるタイミング
焦りもしますね。
特にBさんは
皆の為にひと肌脱がれる事も
多かったご様子。
『周囲の役に立つ仕事』
をしたいですよね。
とてもよく分かります。
初めて先輩に「やるな!」と言われた時、
初めてお客様に「ありがとう!」と言われた時、
私も嬉しかったな~。
。。。
しかしそれがいつだったか?というと
それほど早いタイミングでも
無かったような気がします。
私の場合、新人ながら
技術的知識が高く求められる
営業部署に配属になりました。
その為、毎日のように
知識不足からくるミスや不注意で
叱られることが多く、
自信を無くす毎日でした。。
そこで、技術部門の方に
『技術作業のお手伝いをさせてください!』
とお願いをしてみました。
当然大した事が出来る訳ないのですが、
技術部門の皆さんの会話を見聞きし、
お手伝いをするうちに
『自分に欠けている知識』
がだんだんと埋まっていく事は
実感出来ていました。
。。。
そうこうし、3年目も終わるころ
ようやく営業として及第点をもらえそうな
仕事は出来るようになってきました。
。。。
1年目というと、特に雑用に感じるような
仕事を任せられることも多いですよね。
・電話番
・会議の議事録作り
・書類の整理
等々、、、。
このような仕事をただ雑用として漫然とするのか?
任された仕事を先々の自分の仕事の糧に出来るか?
社会人としての成長は
こういう
”ほんのちょっとした意識”
で差が出来るのではないでしょうか?
。。。
禅語にもこのような表現があります。
『面壁九年 (めんぺきくねん)』
「継続することが大切です。
焦らずに目の前の仕事に集中しましょう。」
こんな意味が込められています。
禅宗の開祖・達磨大師は少林寺で9年間、
壁に向かって坐禅を組み修行を深めました。
そこから来た言葉です。
私のように、足りない技術知識を少しづつ
補っていく事もそうです。
単純な書類整理でも、
「何のための書類なのか?」
「どのような順番で整理されているか?」
書類の中身からも、
隠れたヒントは一杯あるかもしれません。
電話番ひとつでも
質問や相談などから、取引先の傾向が
見えたりします。
顧客理解を深めるヒントは
山盛りです。
まだ社会人生活は1年目。
活躍する機会は40年以上あるわけですから
焦らずじっくりコツコツいきましょう。
周囲の信用を積み重ね、
頼られるようになった暁には
きっと自分の思い描く
スタイルでの仕事が
出来る事でしょう。
焦る自分に気がついたら
「面壁九年」
という言葉を思い出してくださいね。
禅メソッドマスター
木村卓道