「禅語ブログ『日々是好日』」vol.60「禅との出会い」

9月 30日, 2021 更新 アーカイブ, 禅語ブログ

こんにちは。島津です。

今日もアカデミー修了生
禅メソッドマスター忠内樹さんの
ブログをお届けします。

。。。。。

<禅のイメージ>

禅って、

難しいー!
古臭ーい!
型ぐるしい!
修行大変そう!

私も、そんなイメージ持っていました。

でも、それは
“食わず嫌い”でした。

学び始めると、

禅って、いつもそばにあるし、
気付くのも気付かないのも自分次第だし、
そして、捉え方も自分次第なんだなと。

まるで、
お日様みたいな
在り方だと思っています。

お日様は、
かんかん照りのときと、
曇り空の向こう側にあるときとでは
その表情が違います。

いつもあたり前のように
存在しているけれども、
その時々によって感じ方は変わります。

禅も同じです。

常に身近にあるけれども、
そのときどきで感じることも違い、
とらえ方や解釈の仕方も変わります。

。。。。。

<禅との出会い>

私と禅との出会いは
約2年前。

当時の私は、
転職をしたものの
なかなか自分の進む方向がわからず、
迷走していました。

手当たり次第、
課題感のあるものや解決出来そうな講座を
探しては受講してを繰り返していました。

ゴールの見えないトラックを
ひたすら走り続けているような感覚でした。

そんなとき、
とある講座のクラスメイトから、
「島津先生の禅の講座がいいよ」と
紹介されました。

その講座の存在は知っていたものの、
朝活の1時間のうち毎回20分も
坐禅するのかと思うと時間がもったいないと
避けていました。


それでも実際に受講してみたら
なんと・・・

禅語からの学びと坐禅から
大きな気づきがありました。

。。。。。

<調身 調息 調心>

坐禅の心構えの基本です。

姿勢を調え、呼吸を調えると、
心も調うという意味です。

たとえば・・・、

怒りを感じたとき、
一気に頭の中の沸点は高くなります。

そんなとき、ふと、
この言葉が頭をよぎると、

姿勢を調えて、
深呼吸を数回すると、
心が落ち着き冷静さを取り戻します。

そして、
冷静な判断をすることができます。

逆に、
悲しみを感じたとき、
涙が止まらなくなっていても、

姿勢を正し、深呼吸をすることで、
涙が収まり、平静を取り戻せます。

坐禅の心構えでもありながら、
自分らしさを取り戻すおまじないのような
そんな禅語です。

。。。。。

<坐禅からの気づき>

私は普段パソコンに向かっていて
姿勢は悪いという自覚がありました。

呼吸も意識するとちゃんとできていない、
いつの間にか息を止めて
作業をしていることがありました。

心はいつもザワザワしていて、
落ち着きがありませんでした。

そんな私は、
だいたいイライラしていたり、
そわそわしていたり、
冷静さを欠いていたと思います。

初めての講座の60分のうち
20分坐禅をしました。

リンの音と
BGMで流れる水の音に包まれて
椅子坐禅をしました。

終わったとき、
身体も心も坐禅の前と後で変化があり、
正直驚きました。

まず身体。

背中が痛くなりました。

なんで?と思いましたが、
普段どれだけ背中に負担をかけた
変な姿勢で作業しているのか、
そのサインと捉えることができました。

次に呼吸。

普通の呼吸とはいえ、
吸って、吐いてを意識することで
そのリズムが心地よくなり、
心が落ち着いていくのを実感しました。

また、坐禅が始まった頃は
頭の中をこれでいいのかな?と
いろんな雑念がグルグルしていましたが、

終わる頃には
ボーッと雑念を手放せていました。

。。。。。

禅語の解釈も人それぞれ、
坐禅の解釈も人それぞれです。

そのときそのときの
感じ方が違うからこそ、
学びや気づきが毎回異なります。

そして、正解はありません。

そのときの自分の状態、
自分の置かれている状況、
周囲の状況で捉え方が変わります。

正解がないからこそ、
一人ひとりが探究できて、
楽しむことができる。

そんな禅の世界の奥深さを
こんな息苦しいコロナ禍だからこそ
少しでもわかりやすく
お伝えしていきたいと思います。

禅メソッドマスター
忠内 樹(みき)