「禅語ブログ『日々是好日』vol.56「坐禅とは呼吸である」

8月 30日, 2021 更新 アーカイブ, 禅語ブログ

こんにちは。島津です。

お盆が終わったところですが、
耳を済ませば蝉時雨に混ざり
秋の虫の声が聞こえますね。


今年は特に季節の移り変わりの
早さを感じます。

さて、

「坐禅とは何か?」

と問われれば

「坐禅とは呼吸である」

といっても過言ではありません。

最近また呼吸について、
深く調べているのですが、
いろいろな発見(気づき)があって
とても面白いです。

吸う呼吸、
吸気は通常約500mlを1秒かけて吸います。

呼く呼吸、
呼気は通常2-3秒かけて呼きます。

吸う1 : 呼く2-3

自然呼吸=無意識な呼吸は
脳の最下部、延髄というところで
勝手にコントロールされているそうです。

息を止めたり伸ばしたりする意識的な呼吸は
大脳皮質が延髄に働きかけることで
コントロールしているそうです。

私が坐禅をするときは、
只管打座(しかんたざ)なので、
自然呼吸、無意識な呼吸です。

一方、呼吸を観察したり、
何かに集中したりするときは、
意識的な呼吸をします。

人間には本来、自然な状態、
ありのままの状態でこそ、
可能性を発揮するという機能が
備わっています。

そう考えると、
いかに過剰なコントロールを手放し、
無意識な状態、自然な状態を
キープするかが重要です。

自然体最強説。



しかし、人間は外部環境の影響を強く受けるので、
自然な状態を維持し続けるのは
なかなか難しいですよね。

だからみんな(私も含めて)ブレる訳です(笑)

心や頭がブレたときには、
意識的な呼吸、お腹を意識した深呼吸を
繰り返すことで、

再び自然な呼吸(自然体)に戻すことができます。

「意識呼吸→無意識呼吸」って感じです。

「息」という字をよーく見てください。

「息」

もう一度、よーく見てみてください。

「自分」の「心」って書きますよね。

そう、息(呼吸)と心はつながっているんです。

緊張したり、ストレスMAXのときは
たいてい呼吸は浅くなっていませんか?

一方で、リラックスしているときは
ゆったりとした深い呼吸をしているはずです。

まだまだ先の見えない日々は続きますが

自然体の心を取り戻すためにも
ぜひ呼吸を意識してみてください。

Zenjoy!

株式会社シマーズ 代表取締役
禅メソッドアカデミー 学長
島津 清彦