「淡々とあっさり交流する」
相談者 29歳 男性
Q、
仕事で現場の業務をこなすときも、
いつも不平不満、否定的なことやグチしか
言わない人がいます。
仕事として会社で決まっていることなので、
私も含め、前向きにこなしている人も
多いのですが、やはり、この人の発言には
気分が滅入ってしまいます。
それとなく本人に注意をしたことも
ありますが、あまり効果はなかったです。
席も近いので、話を聞かされることも多く、
言葉でのマイナスのオーラを
かぶっているような気がします。
自分のやる気も吸い取られる様な気がしており、
戸惑っています。
そんな人には、どのような心構えで接すれば
良いでしょうか。
アドバイスを頂ければと思います。
。。。
こんにちは。禅メソッドマスターの
仁木 啓至です。
給料をもらって仕事をしている以上、
多少嫌なことがあったとしても
しっかりと仕事をこなしていくことが、
社会人だと思います。
相談者様もそのあたりは、きちんと
理解をして、日々の業務に励まれて
いるかと察します。
さあ、がんばるぞというときに、否定的な
ことや、不平不満を聞かされてしまうと
気持ちもしぼんでしまいますね。
やる気が滅入っていくと言うお気持ちも、
大変理解できます。
チームで仕事をするときは、
励まし合いながら・・
言葉を選びながら・・
いい言葉をかけあいながら・・
士気を維持しながら・・
お互いに気を使っていく
ということが、大変重要になります。
しかしながら、その人に注意をしたところで、
変わっていくことを期待するのは
難しいかと思います。
やはり、そうした場合、まずは自分の意識を
変えて行くことが得策であり、心の健康も
保てるかと思います。
さて、このような状況の時に、相談者様に
おすすめの禅語をお伝えします。
・・・・・・・・・
「淡交」 たんこう
・・・・・・・・・
仕事の付き合いはあっさり、執着もしない。
淡々とあっさり。
あたかも水が流れるように・・
淡交とは、君子の交わりのあるべき姿を
表したものです。仕事上の人間関係の心得とも
とれそうな言葉です。
お互いに相手に対する信頼感を持つことは、
仕事をする上での前提ではありますが、
あまり立ち入りすぎない。
あっさりと淡々と付き合う・・と言う意味の禅語です。
自分の心の持ち方を変えていくというのも、
最初は戸惑うかもしれません。
ただ、組織で働いている以上、いろんな人と
交わるのは、なかなか避けられないかと
思います。
折に触れて、否定的な言葉を聞かされると、
気分が滅入ってしまうことは正直あるかとは
思いますが、
これは仕事の付き合いと
割り切って、自分の感情が、負の感情に
持っていかれないように心掛けて
みてはいかがでしょうか。
淡々とあっさりの接し方を心掛ける
・・・という心の持ち方が
良いかと思います。
気持ちの上での切替を、お勧めしたく
思います。
是非、ご自身の考え方を少し
ニュートラルにして、
相談者様の日々のお仕事が、気持ち良く
こなしていけるようになれば良いと
願っております。
禅メソッドマスター 仁木 啓至