「先輩に意見を述べましたが、
後味が少し悪いです・・・」
相談者 36歳男性 海外駐在会社員
Q、
現在、海外現地法人の関連会社で働いています。
日本では、あまり考えられないような問題に
悪戦苦闘しております。
普段は、現地の言葉の問題もなんとか乗り越え
ながら、日々精力的に仕事をこなしています。
そんな折、よく、日本から出張に来る先輩が、
「本社の仕事を回してほしかったらもっと
自分を接待しないとダメなんじゃないの」
…と露骨にはっきりと強要してきます。
社内規定では、社内接待はNGです。
しかし、私以外のローカルスタッフメンバーにも、
お構いなしに要求してきます。
先輩ではあるのですが、規定に反していることですし、
きっぱりと筋を通して断りました。
そのあと、露骨に先輩担当の仕事が減りました。
正しいと思ったことをしても、現実問題としては
仕事に影響しています。
こういった時、どのような、考え方を持てば
良いでしょうか。
アドバイス頂ければ幸いです。
。。。
こんにちは。禅メソッドマスターの
仁木 啓至です。
同じ会社で、同じ立場でありながら、
本社の看板をちらつかせて接待を強要する。
とても、不条理な環境だと思います。
いろいろと、悔しい思いもされていたかと
存じます。
今まで、よく自分達で解決しようと
頑張ってこられたかと察します。
先輩の言われる、接待の要求に応えなければ、
仕事を振らないというのは、そもそも個人的で一方的な
考え方かと思います。
仕事は関りのあるメンバーが納得の上、
状況や背景も考えて、お互いがメリット
あるように、進めていくものであります。
正しい事を言った見返りとして、仕事を
減らされてしまった・・というお悩みは、
さぞ理不尽な思いかと察します。
私も海外に駐在経験がありましたが、
とても同感できるご相談内容です。
さて、このようなご相談されている状況に、
お勧めの禅語があります。
・・・・・
「 小魚呑大魚 」
しょうぎょたいぎょをのむ
・・・・・
小さな魚が大きな魚を呑み込むことは、
しょせん無理なこと。
しかし、そのような無理なことに挑戦する
精神が大切。
信念があれば、立場を超えて行動する。
という意味です。
相手に尻込みしてしまう、また、自分達の
仕事の影響も考えて、あえて無理な条件を
認めてしまう・・・・
こんな状況であったとしても、
正しい自分の信念があれば、
先輩(大魚)本人(小魚)といった関係など
気にせずに、ぶつかって行けばよい・・
ということを示しております。
つまり、相談者様の言動に後悔はしなくても、
良いということになります。
相談者様の信念が、正しい信念であれば、
必ずサポートをしてもらえます。
また、現地法人で仕事をしている人ならば、
必ず本社の人事サポートが、あるかと思います。
サポートの手段も人事サポートチームの
現地訪問か、今であればZoom等を通して、
ヒアリングをしてもらえる機会もあるかと
思います。
そういった機会にグチではなく、
はっきりと現状を伝え、本社部門の人達にも
現状をわかってもらうことが、
良い手段のひとつかと思います。
みかけの仕事の減少は、気になるかと
思いますが、きっと正しい方向へ導かれて行く
ということを信じております。
禅メソッドマスター 仁木 啓至