「禅語ブログ『日々是好日』vol.43 「霧の中を行けば、覚えざるに衣しめる」

3月 29日, 2021 更新 アーカイブ, 禅語ブログ

ほんとにそれが新しいやり方なのか?

相談者Gさん 45歳  会社員 男性



Q、

オンラインを使った営業スタイルになじめない

会議などには以前から
時折使われ始めていた
ZOOMをはじめとした
オンラインツール。


コロナ禍で顧客と会えない事で
一気にオンライン化を
推し進める波が来ています。

しかし、今まで培ってきた
対面での顧客との信頼形成
ニーズの把握、細かい変更対応などは
お会いしてこそ実現してきたと考えています。

オンラインの手軽さは認めますが
営業としての真摯さとは真逆だとさえ感じています。

会社はツールの活用を
強く求めてくるが従いたくないんです・・。

どうするのが良いのでしょうか?

。。。

こんにちは、
禅メソッドマスターの木村卓道です。

これまでに築いてこられた
顧客との関係性に
自信があるからこその
抵抗感なのでしょうね。

Gさんの顧客と向かい合う
真剣さを見ると
自分が家を建てるのに
お願いするなら
こういう担当者の方に
お願いしたいと感じます。

お客様からすると、
とても頼もしい営業マンでしょう。

。。。

今回のコロナ禍は
本当に想定外の出来事でした。

私は今まで、研修などで
タイムマネジメントの話をする際に

「明日も同じ時が流れるとは限らない」

なんて皆さんに伝えておきながら
今回は右往左往してきた気がします。

お恥ずかしい限りです。

。。。

しかしながら
こう考えてみては
いかがでしょうか?

今は誰もが
この先が見えずに
右往左往しています。

Gさんが担当されるお客様も
何が正解か?分からないまま
過ごされていると思うのです。

そしてその中で
オンラインを活用する
という流れは世界中で
起きています。

お客様もこの流れは
知っていらっしゃいます。

今なら、オンラインを活用した
営業を行っても、お客様の理解は
一定の範囲得られることでしょう。

お会いしてお話したいのは
やまやまですが、

オンラインでも、

「お客様としっかりと繋がっていたい」
というGさんの思いを
感じてもらえれば幸いですよね。

。。。

禅語にこのような言葉があります。

『霧の中を行けば、覚えざるに衣し

める』

「霧という環境の中で過ごせば
気づかないうちに衣が濡れるように
今いる環境に自分もまた衣が濡れるように
その影響を受ける」

という意味です。

「どのような道もその道を歩いて行く中で
衣が濡れていくように少しずつ体得される」

と捉えたらよいと思います。

ご自身でもおっしゃっているように
オンラインには

「手軽さ」

というメリットがあります。

対面での営業には

「直接、熱意や思いが伝えられる」

というメリットがあります。

オンライン営業に取り組んで行く中で、
少しずつ、Gさんらしさを探求し

「オンラインの手軽さ」

の中に今までの対面接客のノウハウを加えた
Gさんらしさのある、しっくりくる営業方法が
出てくるのではないでしょうか?

新たなツールを使って行く中で、見えてくる
こともあるかと思います。

Gさんらしい、お客様との新たな繋がり方が
見つかることを期待しています。

是非、頑張ってみてください!

禅メソッドマスター 
木村卓道