「納得の行く話し合いが、したいのです
が・・・」
相談者 30代 会社員 男性
Q、
ひとつ年上の先輩がいます。
会議などの進行役で意見をまとめていくのは
ありがたいのですが・・・
自分の意見と違うと、会議の後で、
決定権のある上位者の上司の所に行き、
自分の意見を通してきます。
そして、上位者の承諾をもらってきます。
賛成多数で決めた案件でも、上位者には許可を
もらっているのでと言って、
聞いてもらえません。
このような事が、多々あります。
会議での時間も無駄ですし、
何よりも賛成多数の自分たちの意見が反映
されないのが正直、困ってしまいます。
実際、チームメンバーへのモチベーションにも
悪い影響を及ぼしています。
こんな困った先輩にどのように対応をすれば、
良いでしょうか。
アドバイスがあれば、お願いします。
。。。
こんにちは。
禅メソッドマスターの、仁木 啓至です。
会議で一旦は、決まったと思った内容が、
裏で先輩に操作されてしまい、
違う内容になってしまった・・・
とてもやりきれない気持ちになりますよね。
会議の時間ももったいないし、何のための
多数決なのか、となってしまいますよね。
こういったことを、繰り返していくと
社内調和のとれた良い仕事をすることや
チームワークで仕事をするときに、
支障をきたしていることとお察しします。
そんなあなたにおすすめの禅語があります。
。。。
把手共行 はしゅきょうこう
「同じ志をもった仲間が、
共に手を取り合って進んで行く」
という意味の禅語です。
本来は、
「仏と自己が調和して一体となって、
手に手を取りながら、修行や人生という旅を続ける」
という、意味です。
一人で奮闘し、悩んでいる状況から脱するために
少し冷静になって周囲を見渡してみてください。
。。。
あなたのまわりには、同じような気持ち
違和感を感じながらも、志を同じくしている
人はいませんか?
おそらく、口に出さないだけで、同じ想いを
持った人はいるのではないかと思います。
まずは、一人でもいいので
同じように感じ、同じ志を持ってメンバーに
率直に相談を持ちかけてみてはいかがでしょうか?
心を一つにして、対策を相談してみては
いかがでしょうか?
一人より二人。
把手共行の精神で、二人で打開策を練って
みてはいかがでしょうか。
あなたが気づかないような案もでてくるかもしれません。
ひとつのゴールに向かって、有志と共に
考え、歩いていけば、
きっと多くの
選択肢、解決策も出てくると思います。
「把手共行」の精神で、
この状況をなんとか乗り切り、
フェアでオープンな職場環境を
共に作り上げて行ってください。
あなたは一人ではありません。
禅メソッドマスター 仁木 啓至